説明
今から約1,200年前に弘法大師空海の十大弟子の一人、真如親王が開かれた高野山親王院。和歌山県高野山の壇上伽藍のすぐ側、本中院谷にある真言宗の別格本山です。智証大師円珍作の本尊不動明王像、白鳳時代の金銅阿閦如来立像、平安時代の木造兜跋毘沙門天立像などの重要文化財を蔵しています。
その他にも開基以後1,200有余年にも及ぶ長い歴史の中で歴代先徳が収集し、大事に護持してきた国指定の重要文化財指定等を含む仏像仏具や、聖教経典類を数多く所蔵する「高野山の図書館」とも言える寺院でもあります。
それらの宝物類を保存、護持管理してきました蔵が長年の風雨雪、ならびに経年摩耗にて損傷甚だしく、維持がしがたくなってきたため、これらの宝物類・歴史的遺産を良い状態で後世に伝えるべく、新たに蔵を建て替えることを発願いたしました。
当院としても大きな挑戦です。先人たちの手でここまで繋いできた歴史を、今度は我々の手で守り繋いでいくため、どうかあたたかいご支援のほどよろしくお願い申し上げます。